福井県勝山市と石川県小松市を結ぶ林道、国道416号線をドライブしながら携帯会社4社の電波を比較してみました。

福井県勝山市の町中を出発し、国道416号線で峠道を超え、石川県小松市の十二ヶ滝へ向かいます。

- 山でもスマホでネットは繋がる?
- マップやYouTubeで必要な通信速度
- 計7回線での道中の速度測定記録
- 福井県側はドコモが強い
- 石川県突入後はauが強い
結論:前半はドコモが強く、後半はauが強い
酷道416号線ではスタート地点から石川県との県境まではドコモが強く、県境を越えた後の後半はauが強かったです。

福井県勝山市側はドコモが電波が立ち、通信速度も優秀だった場所が多く…

石川県小松市側はauの電波が立っている場所が多く優勢でした(後の見出しで詳しく解説します)。
道中をドライブしながら電波比較
ドラレコで録画しながら、携帯4キャリアの電波ピクトの立ち具合を調査しながら、

道中のチェックポイントで停車し、計7回線での通信速度測定をしていきます。

スタート地点:勝山市の町中のコンビニ
福井県勝山市の町中にあるセブンイレブンをスタート地点とし電波調査します(セブンイレブン勝山郡町店)。

お昼の時間帯のため、格安SIM勢(日本通信SIM、mineo、IIJmio)の速度が落ちています。楽天モバイルは屋外のため比較的良好。

出発します。

山の方へ向かいます。


山間部に差し掛かります。


勝山の山沿いの集落で速度測定
この山に囲まれた集落(福井県勝山市の野向町北野津又)で速度測定します。


基地局が近く、田舎だと混雑が発生しにくいので楽天モバイルは良好な速度。ソフトバンク回線LINEMOは山間部では割と控えめの速度になる印象です。

出発します。

だんだんと山間部っぽい雰囲気になってきました。


山頂に近づくにつれ、電波も悪くなってきました。

八反滝の駐車場で速度測定
勝山側の山間部エリア、八反滝の駐車場で速度測定します。


楽天モバイルは電波が悪く、ほぼ圏外でした。

楽天モバイルは電波が悪くなっていて厳しいですが、LINEMOとpovo2.0、ahamoでは、ネット閲覧やマップ検索、YouTube視聴には十分使える速度が出ています。

出発します。

ところどころで電波が悪くなります。

山頂に近づいてきました。

県境付近の山頂速度測定
勝山と石川県の県境付近、山頂(新俣峠)の駐車場で速度測定します。

楽天モバイルは圏外、ソフトバンク回線とドコモ回線は必要十分な速度が出ていました。

出発します。ここからは石川県小松市に突入します。



山を下りていきます。ここからはドコモの電波が来ていないエリアとなります。

石川県突入後の集落で速度測定
山奥の集落を見つけました(中田養魚場付近)。



ここ、石川県小松市の集落(中田養魚場)で停車し速度測定します。

ダウンロード速度は1Mbps以上出ているのですが、レイテンシの値が非常に高くなっているので、スマホの画面をタップしてから、次の画面を読み込み始めるまでの反応が非常に遅く、テンポよくネット閲覧が見れないです。

レイテンシとは宅配で例えると、荷物を注文してから届くまでの時間のようなもので、数値が低いほど良いです。
レイテンシが低ければ、ネット検索がスムーズになります。

もし、レイテンシの値が高いと…?
声が相手に届くまでに遅延が発生し、会話のテンポが悪くなる

ラグがあり、操作が遅れて相手の攻撃を避けられない

視聴者からのコメントへの反応がワンテンポ遅れてしまう

出発しますが、ここからしばらくは全キャリアとも圏外の区間が続きます。


山奥の川沿いで速度測定
川沿いの集落で電波が復活したので速度測定します。

このような山に囲まれた川沿い地点です。

ここでは楽天モバイルとauのみ電波が立っていました。auは問題なくスマホが使える速度ですが、楽天モバイルは下り5.3Mbpsレイテンシの数値が698msと非常に悪く、ネット閲覧時の画面切り替わりがスムーズに行われず、テンポよくネット閲覧ができない速度です(ソフトバンクとドコモは圏外)。

出発します。

またまた圏外区間が続きます。


途中で工事をしていました。こんなに山奥でも作業して道路整備してくれる方々のためにも、山奥での電波整備を頑張ってほしいですね。

作業中なのに道をあけてくれました。すみません…。


トンネルを抜けたら、若干ですが電波が復活し始めました。

道中で電波が復活したので速度測定
道中で速度測定します(石川県小松市尾小屋町という区域です)。

このように辺りは樹木でいっぱいです。

ドコモは圏外でしたが、auと楽天モバイルは、マップ利用やYouTube視聴ができる速度でした。

出発します。

もうすぐで人里へ下りられます。


人里近くで電波が復帰した所で速度測定
センターラインが復活するほど、人里近くまで降りてきたので速度測定します。


基地局が近くなったからか、どの携帯会社でも、街中と同じくらいの速度が出ました。これならかなりスマホを快適に使える速度です。

出発します。

終点:十二ヶ滝の駐車場で速度測定
終点である十二ヶ滝の駐車場で速度測定し、今回の旅は終わりです。


ここではドコモ系が速度が遅く、ahamoだけ通信エラーで、楽天モバイルとauは、控えめの速度だがネット閲覧やYouTube視聴は出来る速度、ソフトバンクは良好な速度でした。

これで電波調査ドライブは終了です。
林道では通信速度がかなり遅くなる
山間部の林道では、基地局が遠くなる為かスマホの通信速度が著しく遅くなる傾向があります。
- 山間部は樹木や丘など障害物が多い
- 障害物でも強い低い周波数の電波が主力
- 反面、低い周波数の電波は速度が控えめ
町中のスマホの通信速度は大体このくらいですが…。

山間部では、このくらいの速度に落ち込むことが多いです。

ですが意外とこのくらいの速度に落ちても、マップやYouTube再生は出来る事が多いです。
ですが、山間部では場所によっては基地局との距離が遠くなり、レイテンシの値が高くなってしまいます。

レイテンシとは宅配で例えると、荷物を注文してから届くまでの時間のようなもので、数値が低いほど良いです。
レイテンシが低ければ、ネット検索がスムーズになります。

もし、レイテンシの値が高いと…?
声が相手に届くまでに遅延が発生し、会話のテンポが悪くなる

ラグがあり、操作が遅れて相手の攻撃を避けられない

視聴者からのコメントへの反応がワンテンポ遅れてしまう

同じ下り速度でも、レイテンシ値が高いと、ネット閲覧時にかなり詰まったり止まったりして快適にスマホを使えなくなります。
次の見出しで、そもそもスマホを快適に使う為に必要な速度とはどのくらいかを解説します。
スマホの各機能で推奨される通信速度
以下の速度が出ていれば十分とされます。
SNS閲覧、YouTube標準画質、ネット検索、マップを見る、LINEで文字を送る、LINE音声通話、
- YouTube高画質(1080p):下り5~10Mbps
- YouTube4K画質:下り20Mbps
- 重いゲームのダウンロード:速い程よい
- 重い動画のダウンロード:速い程良い
速度ごとに実際にスマホを操作した動画
町中で下り2Mbpsと下り40Mbpsで比較した動画です。基地局からの距離も比較的近いため、画面をタップしてからの反応は良好で、下り2Mbpsだと若干待たされる感はありますが普段使いに困らない速度です。
次に、山奥の集落で、下り速度6Mbpsくらい、レイテンシ600ms以上の場所でスマホを使っている動画です。
この速度だと、ウェブサイト閲覧時にリンクをタップしても、読み込み始めるまでが遅くストレスを感じます。
- ネット閲覧、SNS閲覧
画面タップからの読み込み開始までが遅く、街中でスマホを使った時よりも、テンポよく画面を送ることはできない、だが使えないことはないレベル。
- ショート動画
頻繁に止まったり、動画再生までワンテンポ待たされる。だが見れないことはないレベル。
- YouTube標準画質
トップページの表示は遅いが、いちど動画を再生してしまえば、その後は割と動画は止まらず再生し続けることができる。
まとめ
国道416号線(福井県勝山市⇒石川県小松市)の電波状況のまとめです。
- 福井県側はドコモが強い
- 石川県突入後はauが強い
山間部でのスマホの通信速度は、
- 電波が立てばマップやYouTube視聴可
- 山奥など場所によってはレイテンシ値が高くなる
- レイテンシが高いとネットがかなり遅くなる
以上、山道でスマホを使う人の参考になれば嬉しいです。
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