
「都会の人混みや地下鉄でも、格安SIMってちゃんと繋がるの?」
「楽天モバイルって、都会の駅ではどうなの?10月でローミング終了するって聞いたけど…」
旅行やお出かけで人の多い駅に来たとき、改札の場所や近くの観光スポットをサッと調べたいのに、スマホがもたついて焦った経験、ありませんか?
ということで今回は、日本でも随一の人混み・JR大阪駅構内周辺と、御堂筋線の地下鉄内で帰宅ラッシュ満員電車を、携帯10回線を同時に表示しながら歩き回って電波テストしてきました。

- 人混み・屋内・地下鉄で「本当に繋がる」のはどの回線か(実測)
- 楽天モバイルが屋内・満員電車で弱い理由と、2026年10月の“終了予定”の影響
- 速くないのに快適?「速度」と「反応の速さ」の違い
- 都会で繋がらなくなった時の、その場でできる対処法
結論:人混み・地下鉄で強いのは「大手回線系」、迷ったらLINEMO

先に結論です。今回いちばん安定して強かったのは、ソフトバンク回線でした。駅構内も百貨店の屋内も、いちばん過酷な御堂筋線の満員電車の中でさえ、止まらずに通信し続けていました。


そのソフトバンク回線を、格安に使えるのが LINEMO です。迷ったら、まずは下の早見表でOKです。
| タイプ | おすすめ | ひとこと |
|---|---|---|
| とにかく速さ重視(昼も夕方も爆速) | LINEMO/ahamo/povo2.0 | 重いサイトもストレスなく安心感あり |
| 多くの人はこれで十分(コスパ) | mineo/IIJmio(ドコモ回線) | 昼夕だけ重いサイトは遅くなるが日本通信SIMより遅さを感じにくい。繋がる場所も大手と同じ |
| とにかく最安 | 日本通信SIM(4〜10GBはHISモバイル) | 昼夕は1Mbps台でネット検索時にストレスを感じるが、SNS閲覧や動画視聴、LINE送受信、QR決済は普通に流せるレベル |

ポイントは、格安SIMでも“電波が立つ場所”は大手キャリアと同じということ。違うのは「昼や夕方の時間帯に速度を絞られるかどうか」だけです(後で詳しく解説します)。

なぜ人混み・屋内・地下鉄だと繋がりにくくなる?
「人が多い=繋がらない」と思われがちですが、実は遅くなる理由は回線タイプごとに3種類あります。ここを分けて理解するとSIM選びで失敗しません。

- 格安SIM(mineo・IIJmio・日本通信など) … 昼12時台・夕方など、人が一斉に使う時間帯に速度を絞られる(時間帯の制御)。電波そのものは大手と同じ。


- 楽天モバイル … 屋内+人混みにいちばん弱い。地下や建物の奥、満員電車でガクッと落ちます。

- 大手(ahamo・povo2.0・LINEMO) … 基本は強いが、それぞれ基地局の設置場所が違うので、場所ごとの“電波ガチャ”がある。数歩動いただけでアンテナが立ちにくい場所に遭遇するになることもあるので、どこでどれが強いかは運ゲーです。

大阪駅構内でエスカレーターで2階のアトリウム広場に上ったら…

ちょっと移動しただけなのに携帯会社によってはピクトが1本になることもよくあります。他にも大阪駅横の百貨店ルクアの上層階ではahamoが爆速でしたが、

このベンチから数十メートル移動してみるとピクトが1本になり、かなり速度が遅くなっちゃいました。

ちょっと移動すれば、『その場所での王者』つまり『楽天、ドコモ、au、ソフトバンクのどれが強いのか?』は頻繁に変わります。
アンテナ満タンなのに止まる「パケ詰まり」

人が一気に集まるターミナル駅や休日の百貨店内では、アンテナは4本立っているのに通信がほぼ進まない=俗にいう「パケ詰まり」が起きます。



混雑でデータが渋滞している状態で、特に楽天モバイルで起きやすい現象です。こういう時こそ、後半の「対処法」が効きます。
速度の体感めやす(この記事の前提)
| 速度 | 体感・できること |
|---|---|
| 1Mbps台 | X・YouTube流しっぱはOK。インスタ・マップなど画像多めはもたつく |
| 2〜3Mbps以上 | インスタもマップもサクサク。多くの人が「遅い」と感じない |
| 10Mbps以上 | 重いサイトも爆速。 |
【実測】JR大阪駅の構内を11回線で歩く(平日 午前〜昼)
まずは平日金曜の朝9時すぎ、JR大阪駅の南口改札からスタート。携帯各社の電波を表示しながら、ちょくちょく速度も測りながら歩き回ります。(数値は実測の下り速度Mbps)

- 南口改札(9:14):朝はどこも実用速度。LINEMO140・楽天80に対し、日本通信SIMが280とむしろ爆速(朝は格安SIMも空いていて速い)。

- 中央口(9:22):povo2.0が550、ahamoも470と大手回線系がぶっちぎり。

- 桜橋口(9:27):ここで楽天モバイルはパートナー回線(au由来)に繋がっていて4まで低下。一方、楽天回線だけを使うロケットモバイルは45。=混雑で絞られているのは“パートナー回線”の方だと分かります。


- 梅田へ向かう地下通路(9:34):LINEMO400、ahamo25、楽天23。地下でも朝はまだ余裕。

※楽天モバイルは「楽天回線」と「パートナー回線(au由来)」を自動で行き来します。今回は楽天回線だけしか掴まない“ロケットモバイル”も連れて行き比較しました(楽天が圏外なのか、ただ速度が遅いだけなのかを見分けるためです)。

ちなみにnPerfというアプリを使えば、楽天回線なのかパートナー回線なのか、どちらに繋がっているかをチェックできます。

奥まったところではパートナー回線しか繋がらない箇所がたまにあるので、こうした場所では10月からは圏外になる恐れあり。
お昼(12時台)になると…格安SIMが絞られ始める
- 南口の改札(12:06):日本通信SIM7.5、IIJmio(au回線)1.1と格安SIM勢が規制され、インスタやマップで画像の表示が遅れ始める速度に。ただし“電波が消える”わけではなく、速度が絞られるだけです。

- 御堂筋口(12:09):ここが衝撃。楽天モバイルは0.5までガタ落ちでパケ詰まり。一方、LINEMOは170、povo2.0は380と余裕。

- 大阪駅中央口(12:19):ahamoが爆速の380、IIJmio(au)と日本通信SIMは1Mbpsちょっとにまで落ち、昼ならではの露骨な規制が入っています。

- アトリウム広場(12:25):LINEMOがなんと1300の爆速。対して日本通信SIM・mineoは0.9前後に規制。=混雑時間帯に格安SIMは速度を絞られるが、大手回線そのまま(LINEMO/povo/ahamo)は落ちないのが一目瞭然。

- 時空の広場(12:30):povo2.0が790の爆速。対して日本通信SIM・mineoは0.9前後に規制。ただこの場所は電波自体が届きにくいキャリアもあり、ドコモとソフトバンク系はピクトそのものが怪しく速度も控えめの結果に。ちょっと移動すればピクトが前後するとかザラ。


- 阪神電車 梅田駅中南改札(12:42):大阪駅構内の地下1階フロア。ソフトバンク系とドコモ系は心臓が近い為か爆速。だが格安SIM勢は昼の露骨な制限中。だがmineo(各回線)とIIJmio(ドコモ回線)は昼でも2Mbps以上キープするので、インスタやマップでもお店の写真がサクサク表示でき、お店探しでグダつくこともない速度。

そして歩き疲れてバテバテのオッサンは、スタバ大阪駅北店で休憩することに。


- スタバ大阪駅北店(12:59):格安SIM勢はまだ規制中、さらにここは楽天モバイルも怪しい場所。

しかしこのスタバで13:24に再計測したら、格安SIM勢は露骨に速度が回復。まるで朝になったら元気になるアサガオのようである。

日本通信SIMとIIJmio(au回線):遅い
X閲覧やYouTube流しっパ、LINE通話や送受信、QR決済は普通にできる、だがインスタやマップの画像表示が遅れたり、重いホームページを開くの時間がかかるようになる。
mineo(各回線)とIIJmio(ドコモ回線):まぁイケる
インスタやマップを含めたSNS全般、ショート動画再生も問題なく出来るので多くの人が困らない速度が出る。ただし昼には重いホームページの表示は遅くなる。
ahamo、LINEMO、povo2.0:爆速
昼になってもそもそも速度が規制されないので、昼でも重いホームページも普通に開ける。もしこの3つが遅いなら単純にその場所での電波が悪いだけ。
【実測】百貨店・屋内(ルクア/阪急/ヨドバシ梅田)
屋内は電波がいちばん試される場所。大阪駅まわりの百貨店でも測りました。
- 阪急うめだ:パートナー回線に繋がる場所が多く、ロケットモバイル(楽天回線)を見ても電波1〜3本と不安定。屋内+人混みは楽天の鬼門。
- 阪急を出た瞬間:楽天モバイルが嘘みたいに5Gで復活。屋内と屋外でここまで変わります。
- ヨドバシ梅田:意外と常時“楽天回線”で接続。楽天にしては頑張っていました。
- ルクア上層階の外の広場:楽天復活、ahamoは爆速。…が、ほんの十数歩移動しただけでドコモが1本になり激遅に。これがまさに大手の「電波ガチャ」。
そして翌・土曜の昼〜夕方、屋内+人混みの場所を改めて測ると、楽天モバイルへの厳しさが数字でハッキリ出ました。
- 阪急三番街(土曜16:31):楽天0.2(povoも0.4だがahamoは310)
- JR大阪駅 中央口(土曜15:46):楽天0.6(povo270・ahamo460と大手系は爆速)
- 阪急32番街 入り口前(土曜15:06):楽天0.7(povo8.7・ahamo16)

=屋内の人混みでは楽天モバイルがほぼ使えないレベルまでダウン。同じ場所で大手回線系は数百Mbps出ることも多く、差がくっきり。日本通信SIMなどの格安SIMは1Mbps前後に絞られても、YouTube流しっぱなら問題なし、という感じでした。
【実測】御堂筋線・帰宅ラッシュの満員電車(梅田→なんば)← 最大の山場
ここが今回いちばん過酷なテスト。平日夕方、帰宅ラッシュの大阪メトロ御堂筋線で、梅田からなんばまで実際に乗車して測りました。

- 乗車前・梅田駅:LINEMO110・ahamo100・povo77に対し、楽天モバイルは13。すでに楽天が一番苦しい。
- 満員電車で本町〜心斎橋へ:楽天モバイルは0.6〜1まで落ちてKO。Yahoo!のトップ画面すら、なかなか出てこない遅さに。
- 同じ満員電車でもLINEMOは別格:地下鉄の駅間でも100〜400出る場面が多く、終始安定。ahamo・povoはトンネルで一桁(ahamo3.3・povo2.8など)に落ちる瞬間もありつつ、楽天モバイルよりはマシ。
- なんば駅に到着:楽天モバイルもようやく32に復活。
=いちばん過酷な満員電車では、ソフトバンク(LINEMO)が頭ひとつ抜けて安定、楽天は終始KO、という結果になりました。
楽天モバイルが人混み・屋内で弱い理由と、2026年10月の“終了予定”
楽天モバイルは、自前の「楽天回線」が障害物に弱く、建物の奥や地下ではすぐパートナー回線(au由来)に切り替わります。ここで気をつけたいのが、そのパートナー回線が2026年10月に終了予定だということ。これが現実になると、いま屋内でパートナー回線に助けられている場所が、圏外になる恐れがあります(延期の噂もありますが、現時点の前提として)。

※「プラチナバンドで屋内も改善した」という話もありますが、今回の実測では、屋内・人混み・満員電車ではまだダウンする場面が多かったのが正直なところ。理論より、実際に行ってみた結果を信じてください。

自分のいる場所が楽天回線かパートナー回線かは、nPerf(エヌパーフ)というアプリで確認できます。「KDDI」と表示されていればパートナー回線です。

結局どれを選べばいい?目的別おすすめ
実測をふまえた、タイプ別のおすすめです。

- 昼も夕方も常に爆速がいい(仕事で重いサイトを見る人) → LINEMO/ahamo/povo2.0。満員電車テストでも崩れませんでした(LINEMOはソフトバンク回線なので人混みに強いのは当然とも言えます)。
- 多くの人はこれで十分(SNS・YouTube・QR決済メイン) → mineo/IIJmio(ドコモ回線)。昼夕だけ少し遅くなりますが、電波は大手と同じで安定。それ以外の時間は普通に快適です。
- とにかく最安にしたい → 主役は日本通信SIM(昼夕は1Mbps台ですが、Xや動画の流しっぱなら十分)。そして月4〜10GBで収まる人は、さらに安い「HISモバイル」が狙い目。HISも日本通信SIMと同じドコモ回線で、昼夕に絞られる速度の傾向もそっくり。この容量帯では最安クラスなので、データ少なめで一番安くしたい人にぴったりです。
楽天モバイルは料金は魅力ですが、屋内・人混みが多い生活圏の人+10月の終了予定を考えると、メイン1枚で背負うのは今は少し心配。よく行く場所で電波を確かめてから、が安心です。
都会で繋がらない・遅い時の対処法
今まさに困っている人向けに、その場でできる手を。

- 機内モードをON→5秒待つ→OFF:いちばん簡単で効果的。今いる場所で状態の良い電波に繋ぎ直してくれます。パケ詰まりはこれで一気に復活することが多いです。
- 5Gを“4G(LTE)”に固定する:5Gと4Gの境目で不安定になっている時に有効。iPhoneは「設定→モバイル通信→通信のオプション→5Gオートを4Gに」。Androidは「優先ネットワーク」を4G/LTEに。
- 省電力モードを切る/OSを最新に:省電力中は通信を絞られることがあります。
- デュアルSIMでpovo2.0を“お守り”に:使わなければ0円。メイン回線が詰まった時にサッと切り替えられます。圏外保険として優秀。
- 電波が悪くてもPayPayは使える:機内モードのままでもオフライン決済で5万円まで支払い可能。レジで焦らないために覚えておくと◎
まとめ
- 人混み・屋内・地下鉄でいちばん安定したのはソフトバンク回線=LINEMO
- 楽天モバイルは屋内・満員電車で失速(屋内で0.2〜0.7、満員電車で0.6〜1)。2026年10月の終了予定も要注意
- 格安SIM(mineo・IIJmio・日本通信)は昼夕に絞られるが電波は大手と同じで、多くの人には十分
- 困った時は機内モードON-OFFと4G固定が効く
都会でスマホがもたつくのは「人が多いから」だけではなく、回線タイプごとに理由が違います。自分の使い方(速さ最優先か、コスパか、最安か)で選べば、人混みでも快適なスマホ生活が手に入ります。

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