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【実測】北陸で繋がる格安SIMは?15回線を山・昼・夕方で比較【2026】

ahamo

こんにちは!カズです。

今回は、石川県から白川郷、富山、そしてまた石川へ戻る約300kmのドライブコースを車で走りながら、格安SIMを含む15回線の通信速度を実測してきました。測った地点は44か所。山の中、お昼の道の駅、夕方の富山市内、駅ビルの奥まで、ぜんぶ実際にスマホを並べて測っています。

先に結論からお伝えします。

【結論】北陸300kmを走って分かったこと
  • 大手キャリアは「場所」で遅くなる(山間部は場所ガチャ)
  • 格安SIMは「場所」と「時間」の両方で遅くなる(お昼・朝8時台・夕方は要注意)
  • 楽天モバイルは「山間部」と「建物の奥」が弱い(まずは機内モードON/OFF)

この記事では、この3つの結論にたどり着くまでの実測データを、時系列でそのままお見せします。北陸にお住まいの方はもちろん、「格安SIMって実際どのくらい遅くなるの?」が気になっている方にも参考になるはずです。

※この調査はすべて平日に実測したものです。また、通信速度は場所・時間・混雑状況で変わるため、あくまで一つの実例としてご覧ください。

カズさん

・携帯電話ショップ勤務経験あり。
・楽天モバイル、日本通信SIM、ahamo、LINEMO、povo2.0、mineoマイピタ、IIJmio、イオンモバイル、NUROモバイルバリュープラス、ロケットモバイルを含め20回線(15社)を経験済み。現在15回線を契約中。
・以前はリンクスメイト、HISモバイル、BB.excite、au5GFastLane、UQmobileも契約経験あり。
・あちこちでスマホの通信速度を測るのが趣味です。
・常にスマホ5台以上をポケットに入れて持ち歩く怪しい人です。

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  1. 今回の調査ルートと15回線の紹介
    1. 走ったルート(約300km・44地点)
    2. 連れて行った15回線
    3. 測り方の約束ごと
  2. 【山間部】電波は「場所」で変わる
    1. 道の駅 瀬女:この地域はau系が控えめだった
    2. 山奥に進むと、楽天モバイルがパートナー回線へ
    3. ホワイトロードの山奥:全キャリアが息切れ
    4. 白川郷では全回線が復活
  3. 【昼12時台】格安SIMは「時間」で遅くなる
    1. お昼を過ぎた瞬間、格安SIM勢が一斉に速度を絞り始めた
    2. 13時が近づくと、ゾロゾロ復活してくる
  4. 【夕方17〜18時】富山市内の帰宅ラッシュ
    1. 夕方に強い格安SIM・弱い格安SIM
  5. 【屋内】楽天モバイルは「建物の奥」で弱い
    1. 駅構内は全回線爆速だった
    2. お土産コーナーの奥で、楽天がパートナー回線へエスケープ
    3. 機内モードON/OFFで、楽天回線に戻った
    4. 駅ビルの上層階でも同じ傾向だった
  6. 【夜・翌朝・小松】その他の時間帯も測ってきた
    1. 夜はどの回線も快適
    2. 翌朝8時台:通勤ラッシュの規制タイム
    3. 小松市:12時ちょうどに機械的にくる規制
  7. 北陸300kmで分かった「遅くなる理由」は3種類
  8. あなたはどれを選ぶべき?使い方別おすすめ
    1. ①X・LINE・YouTube流しっぱなしくらい → 日本通信SIM
    2. ②通勤電車でインスタやマップを見たい → NUROモバイル(ソフトバンク回線)
    3. ③お昼もインスタやマップを漁りたい → IIJmio(ドコモ回線)か mineo
    4. ④家族でギガをシェアしたい → イオンモバイル/BB.excite
    5. ⑤お昼もネット検索をサクサクしたい → ahamo/LINEMO/povo2.0
    6. ⑥山・キャンプ・ドライブによく行く → キャリア違いのデュアルSIM
  9. 楽天モバイルユーザーの宿題:30秒でできる3ステップチェック
    1. ステップ1:my 楽天モバイルで、ざっくり把握
    2. ステップ2:nPerfアプリで「どこで」パートナー回線になるか特定
    3. ステップ3:その場所で、機内モードON/OFF
  10. まとめ:北陸の電波は「場所」と「時間」で読める

今回の調査ルートと15回線の紹介

走ったルート(約300km・44地点)

今回のコースはこんな感じです。

石川県の道の駅 瀬女(せな)を出発 → 白山白川郷ホワイトロードで山越え → 白川郷 → 国道156号線で富山方面へ → 富山市内(夕方+駅ビル) → 金沢(夜) → 翌朝の金沢市内(通勤ラッシュ) → 小松市(お昼)

北陸300kmの調査ルートと時間割の図解。道の駅瀬女から白山ホワイトロード・白川郷・富山・金沢・小松まで、山・昼・夕方・屋内・翌朝を44地点で実測
北陸300kmドライブで測定した全地点の下り速度まとめ表(格安SIM15回線)

ポイントは、「山間部」「お昼」「夕方」「屋内」「翌朝」を1回の調査で全部カバーしていること。同じSIMでも、場所と時間でここまで別人になるのか、というのが今回の見どころです。

連れて行った15回線

今回連れて行ったのは、こちらの15回線です。すべて自腹で契約しています。案件ではありません。

チーム回線
大手系(MNO)楽天モバイル/ahamo/LINEMO/povo2.0
格安SIM(MVNO)日本通信SIM/mineo(ドコモ・au・ソフトバンク)/IIJmio(ドコモ・au)/イオンモバイル(ドコモ・au)/NUROモバイル バリュープラス(au・ソフトバンク)

ざっくり言うと、楽天モバイル・ahamo・LINEMO・povo2.0は大手本家の電波をそのまま使うので、速くて安定しています。いっぽう日本通信SIMやmineoなどの格安SIM(MVNO)は、大手から電波の一部を借りているぶん安い。そのかわり、お昼などの混雑時間に遅くなりやすい、という関係です。

この「大手チーム」と「格安SIMチーム」の2チームを見比べるのが、今回の調査を楽しむコツです。

また、16本目の隠しメンバーとしてロケットモバイル(楽天回線)も連れて行きました。ロケットモバイルは楽天モバイルと違い、楽天回線だけを使う回線です。楽天モバイルがパートナー回線(auの電波)に逃げてしまった場所でも、「その場所に楽天自身の電波がどのくらい届いているのか」を確認するための測定要員です。

登場する15回線+1の3チーム分け図解。大手本家チーム(楽天・ahamo・LINEMO・povo2.0)、格安SIMチーム(日本通信SIM・mineo・IIJmio・イオンモバイル・NURO)、測定要員のロケットモバイル

測り方の約束ごと

測り方はいつもどおり、次のルールで統一しています。

測り方の3つの約束
  • 速度はすべて同じアプリ(Fast.com)で計測
  • すべて平日に実測
  • 数字は盛らない。遅かったものは遅かったと正直に書く

ひとつ正直に補足すると、イオンモバイルはデュアルSIM運用のためSIMの切り替えが必要で、車を長時間駐車できた場所でしか測っていません。データが載っていない地点は「未測定」であって、圏外や低速だったわけではないのでご注意ください。

速度の数字の見方は、ざっくりこの2つを覚えておけばOKです。

・1Mbpsくらいあれば:YouTubeの流しっぱなし、カーナビ、LINEは普通にイケます。意外と高い速度って必要ないんです
・10Mbpsくらい欲しいのは:背景がワヤクチャ動く飲食店や企業のホームページなど、重たいサイトを見るとき

下り速度の目安図解。1Mbps前後でYouTube流しっぱなしやLINEはOK、2Mbps前後でインスタやマップも見られる、10Mbps以上あれば重たいホームページも快適

【山間部】電波は「場所」で変わる

道の駅 瀬女:この地域はau系が控えめだった

平日の午前10時14分、石川県の道の駅 瀬女からスタートです。

石川県の道の駅瀬女で平日10時14分、15回線のスマホを並べて速度を実測している様子

山間部に入ると、キャリアごとの電波差が出やすくなります。電波塔の場所がキャリアごとに違うからです。この地域ではau系が控えめの速度でした。大手本家のpovo2.0すら控えめだったので、auの電波を借りているmineo(au)、IIJmio(au)、イオンモバイル(au)、NURO(au)の4回線もそろって控えめ。

こういう場所では「どの格安SIMが良いか」より先に、「どのキャリアの電波が強い場所か」で勝負が決まります。この道の駅で車中泊するなら、ドコモ系を選ぶのが無難ですね。

山奥に進むと、楽天モバイルがパートナー回線へ

車を進めて山間部に近づくと、楽天モバイルの電波が1本になり始め、パートナー回線(auの電波)に切り替わりました

ここで測定要員のロケットモバイル(楽天回線のみ)を見ると、満身創痍。つまりこの地域は、楽天自身の電波はほぼ届いておらず、auの電波に助けてもらって生きている場所ということです。

楽天モバイルのパートナー回線は「2026年9月末で終了予定」と発表されていますが、2026年8月にはっきりした動きがありました。KDDIは決算会見で「今の契約は予定通り2026年9月で終了。ただし人口の少ない地域は期間を区切って協力する方針」と説明。楽天モバイルも「カバーに時間を要するエリアは10月以降もローミングを継続」「十分カバーできているエリアは縮小」と公式に発表しています。

つまり「都会から減らして、田舎は残す」方向で調整中。ただし、どのエリアが残るのかはまだ発表されていません。こういう山道が10月からどうなるかは、正直、誰にも分かりません。

ローミング終了の図解。楽天モバイルは圏外になる「場所」が弱点、格安SIMは12時に1Mbpsまで落ちる「時間」が弱点という対比

パートナー回線問題の詳しい話と対処法は、こちらの記事にまとめています。

👉 楽天モバイル パートナー回線 終了2026|圏外になる人・ならない人【実測】

ホワイトロードの山奥:全キャリアが息切れ

白山一里野温泉スキー場の近くでは、楽天回線は圏外。楽天モバイルは当然のようにパートナー回線でした。それでもドコモ・au・ソフトバンクは、観光客が来る場所だけあってしっかり電波整備されていました。

ですが、ここからさらに白山白川郷ホワイトロードの山奥へ入っていくと、状況は一変します。

白山スーパー林道(国道360号線)の山道を平日10時39分に走行しながら電波を測定している車載映像

まずau系がダウン。パートナー回線頼みだった楽天モバイルも共倒れです。続いてドコモとソフトバンクも危険信号。山間部は、キャリアごとの「電波ガチャ・場所ガチャ」が発生しやすいことがよく分かります。

キャンプやキノコ狩りによく行く方は、別々のキャリアの回線を2つ持っておく(デュアルSIM)と保険になります。もしマムシにガブリとやられても、「ドコモは圏外やけどauは繋がってる!助け呼べる!」となるかもしれません。

デュアルSIMを組むなら、料金が安くてeSIM対応のこのあたりがおすすめです。

・ドコモ回線 → 日本通信SIM
・au回線 → povo2.0
・ソフトバンク回線 → LINEMO

山の保険はデュアルSIMの図解。日本通信SIM(ドコモ回線)とpovo2.0(au回線)の組み合わせで月数百円からの電波保険になる。楽天×auのような同じ電波に頼る組み合わせは保険にならない

白川郷では全回線が復活

林道のピークを越えて下っていくと、各キャリアとも復活。白川郷まで来ると、さすがの観光地で各キャリアともばっちりでした。白川郷の敷地内にあるAコープ白川でもテストしましたが、どの回線も良好です。

面白かったのはこの後です。白川郷から車で数分の道の駅白川郷まで移動しただけで、今度はau系とソフトバンク系が弱くなり、ドコモ系が強い場所に変わりました

車で数分動くだけで、その場所の王者はがらりと変わる。まさに場所ガチャです。もしこの辺りにお住まいで「auなんか遅いな」と感じているなら、思い切ってドコモ系の回線に乗り換えると、あっさり解決しそうです。

なお、山間部・田舎でのドコモ・au・ソフトバンクの電波の強さは、こちらの記事で詳しく比較しています。

👉 田舎の電波はどこが強い?ドコモ・au・ソフトバンク実測比較【山間部】

【昼12時台】格安SIMは「時間」で遅くなる

ここまでは「場所」の話でした。ここからは、もうひとつの変数「時間」の話です。

お昼を過ぎた瞬間、格安SIM勢が一斉に速度を絞り始めた

道の駅白川郷では、昼前と昼過ぎの2回、同じ場所で12回線をテストしました。

道の駅白川郷付近で平日11時50分(昼前)に各回線の電波を測定している様子

お昼を過ぎたあたりから、日本通信SIM、IIJmio、イオンモバイル、NUROモバイル、mineoの格安SIM勢が、露骨に速度を絞り始めました。変わったのは時計の針だけ。場所は同じです。

道の駅白川郷での昼前11時50分と昼過ぎ12時台の比較図解。同じ場所なのに昼過ぎは格安SIM勢が一斉減速。mineoは3Mbps前後、IIJmio・イオン・NURO(SB)は1Mbps台、日本通信SIMは1Mbps前後、NURO(au)は0.5Mbps

昼12時台の各社の様子を、実測の体感とあわせてまとめるとこうなります。

回線昼12時台の実測体感
mineo3Mbps前後遅さを感じにくい絶妙なライン。粘る
IIJmio/イオンモバイル/NURO(SB)1Mbps台ネット検索は引っかかるが、インスタやマップは見られる
日本通信SIM1Mbps前後YouTube流しっぱなしはイケるが、ネット検索は重い
NURO(au)0.5Mbpsネット検索どころか、Xの流し見すらもたつく

いちばんキツかったのはNUROモバイルのau回線で、0.5Mbps。NUROを選ぶなら、au回線よりソフトバンク回線のほうが昼でもマシな速度になりやすいです。私の実測では、昼のNUROはソフトバンク回線のほうが1Mbps以上出やすい。1Mbps以上あれば、Xの閲覧など普段使いにはまだ困りません。

こうした格安SIMごとの「昼や夕方の速度の絞られ方」は、他の県でも大体同じです。6月と7月に名古屋駅と大阪駅のお昼も実測してきましたが、同じような結果でした。北陸以外にお住まいの方にも参考になるはずです。

👉 【実測】名古屋駅で繋がる格安SIMは?11回線を朝・昼・夜で比較【2026】
👉 大阪駅の実測記事

13時が近づくと、ゾロゾロ復活してくる

国道156号線を富山方面へ進みながら、各所で停車してテストを続けます。13時に近づくにつれ、格安SIM勢も徐々にお昼休憩から戻ってきました。

特に日本通信SIMとmineoは、お昼休憩が終わる10分前にはオフィスに戻ってくる真面目な新入社員という感じ。いっぽう道の駅たいらの駐車場(13時08分)では、IIJmio(au)とNURO(au)がまだランチから帰ってきていませんでした。全くマイペースなやっちゃな〜。

道の駅たいらの駐車場で平日13時08分に実測。ソフトバンク系が強く、IIJmio(au)とNURO(au)はまだ昼の規制中だった

ここで覚えておいてほしいのは、格安SIMの昼の遅さは「待てば直る」ということです。故障でも電波が悪いわけでもなく、混雑時間が過ぎれば元に戻ります。

【夕方17〜18時】富山市内の帰宅ラッシュ

富山市内に入り、15時25分のセブンイレブンでは各回線とも快適そのもの。山間部とは桁が変わります。そして夕方17時を過ぎたあたりから、第2の混雑時間帯が始まりました。

富山市内の夕方17〜18時台に場所ごとで測定した下り速度のまとめ表

夕方に強い格安SIM・弱い格安SIM

富山市内の5〜6地点を回って分かった、夕方17〜18時台の傾向はこうです。

夕方の様子回線
規制がゆるく快走mineo3回線/IIJmio(ドコモ)/NURO2回線
場所によって1Mbps台に落ちる「運ゲー」日本通信SIM
徹底して規制してくるIIJmio(au)

面白いのはNUROモバイルです。昼はどぎつい規制があったのに、夕方は割と快適。「お昼はWi-Fiのあるオフィスで過ごす」という人なら、NUROの弱点を避けて使えるということです。

いっぽう日本通信SIMは、場所によって1Mbps台まで落ちたりまちまち。1Mbps台だとインスタやマップの画像がもたついて、サザエさんとじゃんけんしている気分になります。来週もまた使ってくださいね、じゃんけんぽん。

【屋内】楽天モバイルは「建物の奥」で弱い

夕方のテストを終えて、今度は屋内での楽天モバイルにスポットを当てます。舞台は富山駅です。

駅構内は全回線爆速だった

新幹線の改札口前は、さすがに各キャリアとも気合いを入れて電波整備していて爆速。この構内では格安SIM勢もテストしました(18時台)。

回線下り速度
IIJmio(ドコモ)76Mbps
日本通信SIM54Mbps
NURO(au)34Mbps
mineo(au)12Mbps
mineo(ドコモ)5.1Mbps
NURO(ソフトバンク)5.0Mbps
mineo(ソフトバンク)4.9Mbps
IIJmio(au)2.3Mbps

お土産コーナーの奥で、楽天がパートナー回線へエスケープ

ここからが本題です。駅構内の奥まった場所にあるお土産コーナー「とやマルシェ」へ入ると、入り口付近までの好調から一転、楽天回線は不安定になり、しれっとパートナー回線にエスケープしました。雨が降って近くのコンビニに避難した私みたいです。

富山駅とやマルシェの奥で19時に測定。楽天モバイルのnPerf表示がKDDI(パートナー回線)になった場面

機内モードON/OFFで、楽天回線に戻った

ここで大事な発見があります。測定要員のロケットモバイルを見ると、この場所に楽天回線が全く届いていないわけではないんです。

そこで機内モードをON/OFFしてみると──楽天モバイル、ちゃんと楽天回線をキャッチし直してくれました。

とやマルシェで機内モードON/OFFを実演し、楽天回線を掴み直す場面(19時)

楽天モバイルは一度パートナー回線を掴むと、楽天回線が使える場所に戻っても掴みっぱなしになることがよくあります。「うわ、ここパートナー回線になっちゃうわ」という人は、まず落ち着いて機内モードON/OFF、いっときましょう。

ただし復帰後も電波2〜3本と不安定で、ネット検索にはもたつきを感じる速度でした。このマルシェの中で楽天回線を使って、私の画像まみれの重たいブログを開いたら、それだけで昔の富士山みたいに噴火するでしょうな。楽天火山ですわ。

駅ビルの上層階でも同じ傾向だった

富山駅となりの駅ビル(エスタ・マリエ)でも検証しました。結果は同じ傾向。建物の奥・上層階の奥まった場所では、楽天モバイルは遅くなりやすいです。カフェのアイスコーヒーにガムシロップを入れたときの、上のほうの味が薄いやつ。あれと同じです。

ちなみにマリエでは、外で1.2Gbps出ていたLINEMOが、建物の奥では21Mbpsまで下がる場面もありました。21Mbpsあれば実用上は全く問題ないんですが、「屋内の奥で減速する」のはどのキャリアも同じ。ただ楽天はその落ち幅が大きい、というのが実測しての印象です。

19時を過ぎたマリエ最上階では、格安SIM勢はこんな感じでした。夕方の規制が終わり、日本通信SIMは79Mbpsまで完全復活しています。

回線下り速度(19時過ぎ)
IIJmio(ドコモ)110Mbps
日本通信SIM79Mbps
イオンモバイル(ドコモ)66Mbps
NURO(au)34Mbps
NURO(ソフトバンク)10Mbps
mineo(au)9.6Mbps
mineo(ドコモ)8.9Mbps
mineo(ソフトバンク)4.9Mbps
イオンモバイル(au)4.5Mbps
IIJmio(au)2.8Mbps

※この地点はau系の電波がやや厳しい場所でした。IIJmio(au)とイオンモバイル(au)の数字は場所の影響も含みます。

【夜・翌朝・小松】その他の時間帯も測ってきた

夜はどの回線も快適

富山の環水公園(20時10分)、金沢のラーメン屋(22時40分)、卯辰山の見晴台(23時30分)とテストしましたが、夜はどの回線も快適でした。卯辰山の見晴台で告白して、気になるあの子とLINE交換するなら、どの回線でも快適にイケるぜ!安心したまえ若者たちよ。

翌朝8時台:通勤ラッシュの規制タイム

翌朝は金沢市内で、平日の通勤ラッシュ時間帯をテストしました。7時48分の時点ではまだ格安SIMすら快適。ですが8時を過ぎると、IIJmio(au)、イオンモバイル(au)、日本通信SIMの3つに露骨な規制が入りました

金沢市内の平日朝の通勤ラッシュ時間帯に場所ごとで測定した下り速度のまとめ表

この3つは、お昼だけでなく平日の朝8時台・夕方の帰宅ラッシュにも規制が入りやすい回線です。朝8時の電車でネット検索をよくする人は注意ですね。

ちなみにお気づきの方もいるかもですが、IIJmioとイオンモバイルの速度はほぼ同じです。覚えておきましょう。

逆に、mineo3回線、IIJmio(ドコモ)、イオンモバイル(ドコモ)、NURO2回線は朝の規制がゆるめでした。そして9時前にはどの回線も回復していき、9時を過ぎたころには完全復活。朝の規制も「待てば直る」です。

格安SIMの規制24時間マップの図解。遅くなるのは平日の朝8時台・昼12時台・夕方17〜18時台の1日3回だけで、待てば直る

小松市:12時ちょうどに機械的にくる規制

最後は石川県小松市のドン・キホーテで、昼前と昼過ぎのダメ押しテスト。IIJmio(au)、イオンモバイル(au)、NURO(au)は、もう12時になった瞬間に機械的に規制しているような落ち方でした。NURO(au)はここでも1Mbps切り。NUROの弱点は、ずばりお昼です。

石川県小松市で昼前後に場所ごとで測定した下り速度のまとめ表

ひとつ面白い発見も。この辺りではpovo2.0がやたら控えめの速度で、「ついにpovoも昼に規制か!?」と思ったら、単純にauの5Gエリア外の場所だっただけでした。auの5Gエリア外の田舎だと、au本家もpovo2.0もどちらも遅くなりがちです。速度はauもpovo2.0も体感変わらないと思ってOKです。

北陸300kmで分かった「遅くなる理由」は3種類

ここまでの実測を整理すると、スマホが遅くなる理由は3種類に分けられます。理由によって対処法が全く違うので、ここが今回いちばん持ち帰ってほしいところです。

スマホが遅くなる理由は3種類の図解。①場所ガチャは移動か乗り換えで対処、②時間の規制(格安SIMだけ)は待てば直る、③楽天の屋内問題は機内モードON/OFFで対処
タイプ起きること対処法
①場所ガチャ(大手も格安も)山間部などで、キャリアごとに強い場所・弱い場所がある。車で数分動くだけで王者交代待っても直らない。移動するか、生活圏で強いキャリア系の回線に乗り換える
②時間の規制(格安SIMだけ)平日の昼12時台・朝8時台・夕方17〜18時台に速度が絞られる時間が過ぎれば直る。混雑時間の使い方に合わせて回線を選ぶ
③楽天の屋内問題(楽天だけ)建物の奥・上層階でパートナー回線に逃げたり遅くなったりする機内モードON/OFFで楽天回線を掴み直す。それでもダメな場所は苦手エリア

あなたはどれを選ぶべき?使い方別おすすめ

ここからが、私が15回線を300km走らせてたどり着いた結論です。自分のスマホの使い方が軽い順に並べたので、当てはまるところで止まってください。

使い方別おすすめ格安SIM早見表。X・LINE・YouTube程度なら日本通信SIM、通勤電車でインスタならNUROモバイル(ソフトバンク回線)、お昼も使うならIIJmio(ドコモ)かmineo、家族シェアはイオンモバイルかBB.excite、昼もネット検索するならahamo・LINEMO・povo2.0、山好きはデュアルSIM

①X・LINE・YouTube流しっぱなしくらい → 日本通信SIM

通勤電車でもX流し見・LINE・YouTubeの流しっぱなし程度、お昼はWi-FiのあるオフィスにいるかQR決済くらい。そんな方は日本通信SIMでバリバリ節約してください。混雑時間に1Mbps前後まで落ちますが、YouTube流しっぱなしやLINEは1Mbpsあれば普通にイケます。そして空いている時間は今回79Mbpsも出ていました。

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②通勤電車でインスタやマップを見たい → NUROモバイル(ソフトバンク回線)

朝夕の通勤電車で、インスタやマップで週末の予定決めをしたい方。月10GB以下で収まるなら、NUROモバイル バリュープラスがおすすめです。1年間は最安値クラス。

NUROは今回見たとおり、お昼はきついです。でも朝と夕方の通勤時間帯は規制が優しい。実際、夕方の富山ではしっかり速度を出してくれていました。通勤電車がメインの方なら、弱点の昼を避けて使えます。おすすめは、昼でもau回線よりマシな速度が出やすいソフトバンク回線です。

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③お昼もインスタやマップを漁りたい → IIJmio(ドコモ回線)か mineo

お昼でもインスタやマップで画像を漁って週末のリサーチをしたい方は、IIJmio(ドコモ回線)か mineoを選んでください。昼でもインスタやマップの写真が、豆腐みたいにチュルンと出ます。

・月25GBで収まる人 → IIJmio
・25GB以上使う人、動画を見まくりたい人 → mineo(低速モードならギガを減らさず動画流しっぱなしできる)

IIJmioの回線選びは、今回の実測どおりドコモ回線一択です。au回線は昼だけでなく朝夕も規制が入りやすい。ただし生活圏でドコモの電波が弱い方は除きます。

IIJmio 9月からのeSIM強化キャンペーンまとめ。事務手数料1,650円・eSIM発行料0円・データeSIM2ギガが3か月0円・25ギガ880円〜・音声5ギガ550円、いずれも11月4日まで

mineoの回線選びは、基本は速度が落ちる頻度が少ないau回線。生活圏がauの5Gエリア外ならソフトバンク回線。ドコモ回線も悪くないんですが、土日祝に規制される頻度が多めなので、消去法でauかソフトバンクがおすすめです。

IIJmioとmineoの選び方チャート。月25GBまでならIIJmio(ドコモ回線一択)、25GB以上・動画たっぷりならmineo(基本はau回線、auの5Gエリア外はソフトバンク回線)

▼ 25GBで収まるなら IIJmio

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④家族でギガをシェアしたい → イオンモバイル/BB.excite

IIJmioにしようかな、という方。家族とギガをシェアすると、一人当たりの通信費が異次元に安くなります。

・4人以上のシェア → イオンモバイル
・2〜3人のシェア → BB.excite

どちらも通信速度はIIJmioとほぼ同じです(今回の実測でもIIJmioとイオンモバイルの速度はほぼ同じでした)。BB.exciteは5G非対応ですが、体感はさほど変わりません。てか数か月前まで私、BB.excite使ってたし。

家族シェアはどっちが安い?イオンモバイルとBB.exciteの人数別・容量別の総額比較表

⑤お昼もネット検索をサクサクしたい → ahamo/LINEMO/povo2.0

インスタやマップだけでなく、ネット検索もよくする方は大手系のahamo・LINEMO・povo2.0がおすすめです。格安SIM勢と違い、昼や夕方にわざと遅くされることがありません。

観光地や企業のホームページみたいな、背景がギュルンギュルン動く重たいサイトは、遅い時間帯の格安SIMだとメチャクチャもたつきます。昼のmineoですらもたつきます。急にお昼に「ホームページ見なきゃ」となっても、大手ならサクッと済ませられます。

選び方はカンタン。3つとも使っている電波自体が違うので、今と同じ電波の回線を選べば、土地勘そのままで乗り換えられます

・いまドコモの人 → ahamo
・いまauの人 → povo2.0
・いまソフトバンクの人 → LINEMO

▼ いまドコモの人は ahamo

ahamo 他社からの乗り換えでdポイント(期間・用途限定)合計20,000ポイントプレゼント(要エントリー)

▼ いまソフトバンクの人は LINEMO

LINEMO公式キャンペーン。8月24日(月)〜9月6日(日)の2週間開催。PayPayポイント増額と契約事務手数料0円のW特典。通常特典12,000円相当+増額分8,000円相当=最大20,000円相当。他社から乗り換えはベストプランV最大20,000円相当・ベストプラン最大14,000円相当。新しい番号で契約はベストプランV最大14,000円相当・ベストプラン最大7,000円相当。さらに全ケースで契約事務手数料3,850円が0円。ソフトバンク・ワイモバイル・LINEモバイルからの乗り換えはPayPay対象外(事務手数料0円のみ・開通後エントリー必須)。PayPayポイントの付与は開通月の7カ月後上旬。

▼ いまauの人は povo2.0povo2.0 公式サイトはこちら

⑥山・キャンプ・ドライブによく行く → キャリア違いのデュアルSIM

山間部の章で見たとおり、山ではキャリアごとの場所ガチャが発生します。キャリア違いのデュアルSIMが保険になります。日本通信SIM×povo2.0みたいな組み合わせなら月数百円〜です。注意点はひとつだけ。楽天×auのような「同じ電波に頼る組み合わせ」は山では保険になりません。別々の親(キャリア)で組みましょう。

より詳しい各社のレビューとランキングは、こちらの主力記事でどうぞ。

👉 【2026年最新】格安SIM比較13選|昼の速度も含めたおすすめランキング

楽天モバイルユーザーの宿題:30秒でできる3ステップチェック

最後に、楽天モバイル1回線だけで山間部にお住まいの方へ。パートナー回線の縮小が始まる10月に向けて、30秒ずつでできる宿題です。

ステップ1:my 楽天モバイルで、ざっくり把握

my 楽天モバイルは、Rakuten Linkアプリの画面下にある「my楽モバ」からも開けます。「データ利用量」を開くと内訳が見られます。ここで注意。この画面には「パートナー回線」とは書いてありません。「データ高速無制限エリア」という分かりにくい名前が、パートナー回線で使った分です。

my 楽天モバイルの今月のデータ利用量画面。110.99GBのうち「データ高速無制限エリア」(=パートナー回線で使った分)が13.09GBと表示されている

・ほぼ0の人 → もう楽天回線だけで生活できている証拠。心配いらんです
・毎月ギガが減っている人 → ステップ2へ

ちなみに私は今月(8月27日時点)、110.99GB中13.09GB、だいたい1割ちょっとがパートナー回線でした。ゼロではないので、ステップ2いきます。

ステップ2:nPerfアプリで「どこで」パートナー回線になるか特定

今回の調査で私がスマホ画面に表示していたアプリです。「Rakuten」と出れば楽天回線、「KDDI」と出ればパートナー回線。生活圏を移動しながらチラチラ見て、KDDIになっちゃう場所を見つけてください。

ステップ3:その場所で、機内モードON/OFF

ここが一番大事です。パートナー回線に繋がっているからといって、その場所に楽天回線が来ていないとは限りません。一度パートナー回線を掴むと、楽天回線が復活していても掴みっぱなしになることがよくあるんです。

実際、今回の富山駅のマルシェでも、機内モードON/OFFしたらしっかり楽天回線に戻りました。福井の山道でも、同じ現象を何回も見てきました。

・機内モードON/OFFで楽天回線に戻る場所 → 実は大丈夫だった!って話です
・ON/OFFしてもKDDIのままの場所 → そこだけが、10月に本当に注意すべき場所です

機内モードをON/OFFしてもパートナー回線(KDDI表示)のままの場所は、楽天回線がそもそも圏外の場所。10月以降のローミング縮小で注意が必要な場所の実地解説

そのON/OFFしても戻らなかった場所が10月以降どうなるのか。私も自分の生活圏で見守っていきます。

まとめ:北陸の電波は「場所」と「時間」で読める

最後に、300kmの答え合わせです。

北陸300kmの答え合わせ

①大手は「場所」で遅くなる
白川郷から道の駅まで車で数分動いただけで、王者がコロコロ交代しました。まさに場所ガチャです。

②格安SIMは「場所と時間」で遅くなる
昼のNURO(au)は0.5Mbps、でも夜は34Mbps。同じSIMでも時間でここまで別人になります。そして「待てば直る」のも格安SIMの特徴です。

③楽天は山間部と、屋内の奥で弱い
富山駅のマルシェの奥では、しれっとパートナー回線にエスケープしていました。まずは機内モードON/OFF。それでも戻らない場所が、本当の苦手エリアです。

今回の調査の様子は、動画でもご覧いただけます。実際に速度が沈んでいく瞬間や、山道で電波が消えていく車載映像はこちらでどうぞ。

あなたの生活圏では、どの回線が強いですか?「うちの地域は◯◯が強い」「機内モードON/OFFで楽天回線に戻った/戻らなかった」など、県名と一緒にコメントで教えてもらえると、次の調査の精度が上がるのでめっちゃ助かります!

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以上、参考になれば幸いです!

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